漫画・ドラマで描かれている闇金の姿は、昔の悪質な闇金業者?

漫画・ドラマと現実闇金の違い

闇金の現実とフィクションを考える

闇金をテーマにした漫画やドラマは多数あり、どれも極悪非道な内容になっています。
およそ、半分くらいは実際の闇金をモデルにしたものになっていて、半分くらいは大袈裟に描いています。

 

また、闇金は時代とともに変化をしていて漫画やドラマは一昔前のもっとも悪質だった時代のものが多いです。
闇金をテーマにした代表作でもある闇金ウシジマくんは、取材を行い実話に基づいたエピソードになっています。
漫画やドラマでよくある事例と過去・現在のリアルな闇金の姿との違いをまとめました。

 

 

金利

トイチ、トニ、トサンなど10日で1割、2割、3割といった法外な金利がよく登場しますが、これはリアルな闇金でも使われています。
闇金は最低でも1人のお客から元金の2倍以上の回収を目標にしていて、新規では2~3ヶ月でも数倍に膨れ上がるトニ以上で貸付を行うのが一般的です。

 

 

悪質な取り立て

家に押しかけて大声を出したりドアを叩く行為は、90年代までは実際に行われていました。
闇金だけではなく武富士など大手消費者金融でも行われていて社会問題になりました。
漫画の世界では、窓を割って消化器の煙を入れて居留守を使う人をおびき出す行為をするシーンもありますが、家に損害を与えるほどの過激な取り立てまではほとんど行われていません。
居留守を使う相手は家の前や職場に待ち伏せをするなど、地道に本人とコンタクトを取る努力をしています。
昭和時代の闇金融

 

 

強制労働

借金を返せなくなると、闇金の紹介する仕事に強制的に働かせることがあります。
若い女性は風俗店、男性は土木作業員などが定番です。
これは現在でもよくある姿です。2011年以降に東日本大震災の原発事故周辺で働く土木作業員のほとんどは借金を背負っている人の出稼ぎだったと言われています。
強制的に働かせるのではなく、親に電話して払ってもらうか割の良い仕事をするかといった選択肢を与えるケースが多いです。

 

 

生命保険や臓器売買

強制的に生命保険を加入させられ、自殺に追い込まれたり、臓器売買をさせる過激なシーンもあります。
完璧にゼロではありませんが、昭和後期から平成初期の闇金全盛期は実際にこうした事例も数件あったと言われています。

 

ただし、ここまで紹介した法外金利、悪質な取り立て、強制労働に比べると事例は少なく、そこまでやる闇金は非常に少ないです。
現代においては保険金の不自然な加入も臓器売買もほとんどありません。臓器売買については非正規ルートで行おうとする場合、発展途上国を中心に相場が下がっているのでお金にならなくなった時代の背景があります。
とあるスラム街の10代の若者は、iPadを買うために自分の臓器を売ってネットニュースで取り上げられていました。

 

 

弁護士が闇金の運営に絡んでいる

実際によくある話です。昔は警察と闇金やヤクザが裏で繋がっているケースもありましたが、今の時代はコネクションだけでは生き残れません。
法律の抜け道をついてグレーなビジネスを行うのは現在の闇金や詐欺業者にも共通していて、弁護士や高学歴などが絡むケースもよくあり、現代においてはこうしたインテリ系の闇金が増えています。
東大法学部から司法試験に合格して新卒で大手暴力団に加入する弁護士もいる時代で、お金さえ良ければハイキャリアでも闇の世界に足を踏み入れる人はいるものです。

 

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